中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は809人…9日連続1千人以下、依然3省区で3桁=9/26

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月27日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月26日の中国本土における新規市中感染確認者数は173人(前日から62人減)だったとのこと。内訳は四川省58人、貴州省44人、黒竜江省21人、広東省12人、チベット自治区11人、雲南省9人、天津市4人、寧夏回族自治区3人、山東省2人、重慶市2人、陝西省2人、青海省2人、浙江省1人、河南省1人、新疆ウイグル自治区1人。このうち四川省の23人、重慶市の2人、寧夏回族自治区の2人、浙江省の1人、貴州省の1人、陝西省の1人、青海省の1人、新疆ウイグル自治区の1人の計32人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは346日連続で、8日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は636人(前日から39人増)。内訳は寧夏回族自治区233人、黒竜江省115人、チベット自治区83人、貴州省81人、天津市38人、四川省21人、雲南省20人、広西チワン族自治区8人、新疆ウイグル自治区7人、江西省5人、広東省5人、青海省5人、河北省3人、甘粛省3人、江蘇省2人、山東省2人、浙江省1人、安徽省1人、河南省1人、重慶市1人、陝西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は809人で、6日ぶり減。また、9日連続1千人以下は維持した。

 9月26日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2966人(うち輸入性が585人)で、重症者は38人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万1152人(輸入性738人)が医学観察下にあるとのこと。

 26日の新規感染者数が3桁となった省市区は寧夏回族自治区(236人)、黒竜江省(136人)、貴州省(125人)の3省区。

 最多となった寧夏回族自治区は、無症状が大部分を占め、すべて隔離対象の中から発見に至ったケース。社会面(隔離対象ではない一般市中)については、4日連続で陽性者出現ゼロを維持しているという。貴州省では、省都の貴陽市における情勢は緩和し、正常化が進む状況で、新規感染者は畢節市に集中している状況。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。26日の新規感染者数は前日から5人増の17人で、深圳市が10人のほか、広州市、湛江市、恵州市からの報告例。深圳市当局は、いずれBA.5.2変異株で、域外から流入したものとの関連性を排除できないとの見方を示した。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少している。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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