マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり減…2022年10月

 マカオ金融管理局が12月12日に公表した今年(2022年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり減、商業不動産向けが2ヶ月ぶり増となった。

 今年10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から48.8%減の9.9億パタカ(日本円換算:約168億円)。対前月では3ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から48.8%減の9.8億パタカ(約167億円)で、全体の99.4%を占めた。非居民向けについても48.3%減の600万パタカ(約1.0億円)。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は15.2億パタカ(約258億円)で、今年7〜9月との比較で5.0%増。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は57.9%減の2600万パタカ(約4.4億円)。前年同月比では87.2%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から288.3%増となる72.8億パタカ(約1238億円)。こちらは2ヶ月ぶり増。このうち、99.8%を占めるマカオ居民向けが321.7%増の72.6億パタカ(約1234億円)。非居民向けは下落に転じ、1500万パタカ(約2.6億円)に。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の月次平均値は37.3億パタカ(約634億円)で、今年7〜9月との比較で111.0%減。

 今年10月末時点の住宅ローン融資残高は大きな金額の完済案件が多くあったため、前月から0.3%減、前年同月から1.3%減となる2340.6億パタカ(約3兆9792億円)。マカオ居民が占める割合は94.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、非居民向けについても0.3%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から3.3%増、前年同月から3.4%増となる1641.8億パタカ(約2兆7912億円)。マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から3.5%増、非居民向けが0.5%減。

 今年10月末締めの住宅ローン延滞率は0.5%で、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.8%で、0.2ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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