中国本土団体旅行客減、ホテル稼働率好調維持―13年10月

マカオ政府統計調査局は12月13日、今年(2013年)10月の団体旅行客及びホテル客室稼働率統計を発表。同月マカオを訪れた団体ツアー客はのべ716,867人で対前年11.5%増、ホテル客室稼働率は同1.5ポイント上昇の82.9%だった。今年1-10月の累計団体旅行客数は前年同期比10.2%増の8,130,563人。

10月にマカオを訪れた団体ツアー客のべ716,867人の主な出発地別内訳は下記の通り。
・中国本土:526,564人 10.6%減(うち広東省:280,110人)
・台湾:60,414人 18.3%減
・香港:34,060人 6.6%増
・韓国:34,646人 11.1%減
・日本:10,406人 43.0%減

中国本土からの団体旅行者が減少した理由は、10月1日から「旅遊法」が施行されたことにともなう影響。同法では土産店に立ち寄り高価な買い物をさせることでツアー代金を安くするなどの手法を禁じており、施行間もない段階で様子見の状況とみられる。しかしながら、広東省に限ると14.7%増、また、個人旅行でマカオを訪れる中国本土客の急増で、ツアー客の下落分を十分にカバーできている。昨年から韓国からの団体旅行者数が好調を維持している一方、日本は43.0%減と、前月から若干改善しつつも、前年割れが続いている。

マカオ全体で98軒のホテル(バジェットホテル含む、以下同)が今年10月末時点で提供する客室数は27,803室となり、対前年6.7%増。うち、5つ星ホテルの客室は18,368室で、全体に占める割合は66.1%。

2013年10月のホテル(バジェットホテル含む)の宿泊人数はのべ830,701人で、対前年5.4%増。うち5つ星ホテルの宿泊者が10.1%増の489,862人となった。平均滞在日数は前年同月と変わらずの1.4泊。前年同月と比較してホテル客室供給数が増加しているものの、ホテル(バジェットホテル含む)の客室稼働率は1.5ポイント上昇の82.9%に。うち5つ星ホテルに限ると84.4%と平均を上回る。今年1-10月のホテル宿泊人数はのべ8,823,348人で前年同期比13.1%増、ホテル客室の平均稼働率は82.0%で同0.9ポイント下落。

また、今年1-10月にホテルへ宿泊したゲスト数は宿泊を伴う旅客総数の70.1%を占め、前年比5.2ポイントの増。

2012年から2013年初頭にかけ相次いで開業したサンズコタイセントラル内のホテル(資料)―本誌撮影

2012年から2013年初頭にかけ相次いで開業したサンズコタイセントラル内のホテル(資料)―本誌撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun