マカオ、2023年8月のインバウンド旅客数は約322万人…コロナ前2019年同月の約9割

 マカオ政府統計調査局は9月19日、今年(2023年)8月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年8月単月のインバウンド旅客数は前年同月比872.2%増、前月比16.7%増の322万1691人(延べ、以下同)となり、2ヶ月連続増。また、300万人の大台突破は2019年12月以来のこと。

 今年8月のインバウンド旅客の内訳は、日帰り旅客が前年同月比975.6%増の165万3866人、宿泊を伴う旅客が782.6%増の156万7825人、。平均滞在時間は1.6日短い1.2日で、内訳は宿泊を伴う旅客が2.2日減の3.2日、日帰り旅客が0.1日増の0.3日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比700.5%増の232万2580人、全体に占める割合は72.1%。このうち個人旅客が134万1623人。中国本土に次いで多かったのは香港からの旅客で、1865.7%増の71万1684人。その他については、多い方から順に台湾の5万8104人、フィリピンの2万6722人、韓国の2万2871人、インドネシアの1万1183人。日本は8476人で8位。

 対前年で大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。対前月で2桁増となった要因は夏休みシーズン本番を迎えたためとみられる。

 今年1〜8月累計のインバウンド旅客数は前年同期比363.1%増の1762万7112人。内訳は、宿泊を伴う旅客が519.1%増の906万7329人、日帰り旅客が265.5%増の855万9783人。平均滞在時間は横ばいの1.3日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.0日減の2.3日、日帰り旅客が0.2日増の0.3日。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。今年に入って以降、インバウンド旅客は急回復しており、4月終了時点で昨年通期を超過。また、そこからわずか1ヶ月の5月終了時点で昨年の2倍に達し、さらに6月終了時点で1千万人の大台を突破した。参考までに今年1〜8月累計のインバウンド旅客数はコロナ前2019年同時期の64.2%に相当。8月単月では同88.9%。今後、コロナ前との比較でどこまで回復するかが注目される。

大勢の旅客で賑わうグランドリスボア前(資料)=2023年8月、マカオ半島・中区にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ国際空港運営会社のCAMは9月27日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の制限エリア内…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)ザ・ロンドナー・マカオ内に入るコンラッドマカオ…
  3.  マカオは人口約67万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ警察総局は9月27日に会見を開き、広東省及び香港の警察当局と合同で今年(2023年)6月1…
  5.  公立マカオ理工大学(MPU)ゲーミング&ツーリズム研究センターは9月26日、同月23日にマカオ青…

ピックアップ記事

  1.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年10月号
(vol.124)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun