マカオで今年初の在郷軍人病感染者確認…患者は52歳地元男性、潜伏期間中の渡航歴なし

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月31日午後、マカオで今年(2023年)初めて在郷軍人病(退役軍人病、レジオネラ肺炎)感染者を確認したと発表。

 SSM発出資料によれば、患者は心血管疾患と糖尿病歴を持つマカオ居民の男性(52)とのこと。

 患者は10月30日に繰り返しの発熱やめまい、チアノーゼなどの症状が現れたことから公立大型総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)の救急外来を受診。胸部CT検査で左下肺に肺炎の症状が確認され、また尿検査の結果がレジオネラ・ニューモフィラ抗原陽性となり、在郷軍人病に感染していると診断された。患者の治療は続いており、容体は安定しているとのこと。なお、患者は潜伏期間中にマカオを離れていないことから、SSMは今年初の域内感染例と判断した。

 在郷軍人病はレジオネラ属菌が引き起こす伝染病の一種で、菌を含む水が空調などを通じて飛散することによる空気感染すると考えられている。病名の由来は1976年に米国フィラデルフィアで開催された在郷軍人大会で集団発生したことによる。レジオネラ属菌は多様な環境下に存在するが、20〜45℃の温水で成長しやすく、水のタンク、スパプール、噴水、家庭で用いられる医療用吸入器などから見つかることも多いとのこと。症状としては、発熱、空咳、呼吸困難、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、下痢などが挙げられ、抗生物質による治療が可能とのこと。マカオで確認された在郷軍人病感染者数は2022年が1人、2021年が3人、2020年が6人、2019年が2人、2018年が5人。マカオ域内のほか、中国本土滞在時に感染したとみられるケースもあった。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)=本紙撮影

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