中国広東省中南部でM4.3規模の地震発生…香港・マカオでも揺れ観測

 マカオ政府地球物理気象局(SMG)の発表によれば、現地時間11月4日午後7時24分11秒に中国広東省の中南部に位置する恩平市(北緯22.08度、東経112.25)を震源とするマグニチュード(M)4.3の地震が発生したとのこと。

 震源はマカオから西に約156キロの位置で、マカオに滞在する記者も短いながら明らかに地震とわかる揺れを感じた。マカオよりもやや震源から遠い香港や深圳でも揺れを感じたとの報告がSNSを通じて記者にも寄せられた。香港気象台もSNSを通じて香港で揺れを観測したと速報した。

 マカオでの揺れば微弱で、気づかなかった人も多く、これまでのところ被害に関する情報は入っていない。

マカオ政府地球物理気象局(SMG)による震源地とマカオの位置関係資料(図版:SMG)

 マカオで有感地震を観測するのは2022年3月14日に広東省東部沿岸にある珠海市の沖(北緯22.51度、東経115.04)を震源とするM4.1の地震以来、およそ1年半ぶり。この時の震源からの距離は東北東約156キロだった。また、広東省内を震源とするM3.0以上の地震が発生するのは今年2月5日以来のこと。

 SMGが公式サイト上に掲出している地震関連情報によれば、マカオは地震頻発地域ではないが、近隣の珠海市磨刀門で1905年にM5クラス、広東省・南シナ海では過去にM6クラスの地震が発生したことがあるとのこと。20世紀以降に広東省で発生したM5以上の地震は1905、1911、1918、1952、1969、1987年の6回で、最大だったのは1918年2月13日に南澳で発生したM7.3クラスの地震。

マカオ政府地球物理気象局(資料)=タイパ島大潭山にて本紙撮影

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