マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり減…2023年9月

 マカオ金融管理局が11月10日に公表した今年(2023年)9月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも減少に転じたとのこと。

 今年9月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から18.8%減の11.7億パタカ(日本円換算:約220億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から19.5%減の11.5億パタカ(約216億円)で、全体の97.7%を占めた。非居民向けについては34.0%増の2400万パタカ(約4.5億円)に。直近3ヶ月でみると、今年7〜9月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は12.7億パタカ(約239億円)で、同年6〜8月との比較で11.7%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は67.5%減の11.4億パタカ(約214億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から73.0%減の9.4億パタカ(約177億円)で、全体の82.6%を占めた。非居民向けについては2.0億パタカ(約38億円)まで増加した。直近3ヶ月でみると、今年7〜9月の月次平均値は23.2億パタカ(約436億円)で、同年6〜8月との比較で8.4%減。

 今年9月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.3%減、前年同月から2.8%減となる2317.4億パタカ(約4兆3567億円)。マカオ居民が占める割合は95.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民向けについては1.7%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月からほぼ横ばい、前年同月から1.1%増となる1605.8億パタカ(約3兆0189億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.1%減、非居民向けが1.5%増。

 今年9月末締めの住宅ローン延滞率は0.9%で、前月から0.2ポイント上昇、前年同月から0.4ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は2.2%で、前月から0.1ポイント、前年同月から1.4ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun