マカオの元カジノ従業員がキープしていた制服を悪用しロッカールームで窃盗繰り返す

 マカオ治安警察局は2月15日、元カジノ企業従業員の男(30代)を窃盗及び加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、同月3日及び7日にかけてコタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)施設の従業員から相次いで勤務先のロッカールームのロッカー内に保管していたスマートフォンが盗まれたとする通報が寄せられ、被害額は合計約5万5600パタカ(日本円換算:約104万円)に上ったとのこと。

 通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システム及びカジノIR施設の監視カメラ映像を分析し、容疑者の男1人を特定し、8日にコロアン島北部の住宅街で逮捕に成功。男は同局の調べに対し、自身は当該カジノIR施設の元従業員で、キープしていた制服を着て他の従業員に紛れるかたちで従業員用入口からバックヤードへ入り、ロッカールームで計8台のスマートフォンを盗み、後に中国本土で転売したなどと供述したという。男は2021年まで当該カジノIR施設に運転手として勤務していたとのこと。

 また、同局が余罪について追求したところ、前月にもコロアン島のスーパーやマンションで発生した3件、合計被害額約6200パタカ(約12万円)の置き引き事案に関与していたことを認めたといい、その後の容疑者宅への捜索で、盗品の発見に至ったとした。

窃盗及び加重窃盗罪で逮捕、検察院送致された男(写真:マカオ治安警察局)

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