マカオのホテル客室内で覚醒剤吸引の中国人の男3人ら逮捕

 マカオ司法警察局は6月3日、コタイ地区のIR(統合型リゾート)併設ホテルの客室において”アイス”と呼ばれる覚醒剤を吸引したとして中国人(中国本土居民)男3人、また覚醒剤の密売に関与したとして中国人の男1人とマカオ居民の男1人の計5人を逮捕したと発表。

 同局によれば、5月30日正午頃、ホテルのセキュリティ部門からホテル従業員が客室内でドラッグ及びその吸引器具とみられる物品を発見したとの通報があったとのこと。

 通報を受けた同局が当該客室の調査を行い、当該物品が”アイス”0.35グラム及びその吸引器具であることを確認。同日午後、同局の捜査員が当該客室に宿泊していた容疑者の男3人をホテル付近で発見し、逮捕に成功。3人とも同局の調べに対して覚醒剤の使用を認めたという。

 その後、同局は本件に絡む密売に従事したとして、当該ホテルのロビーで中国人の男1人を逮捕し、所持品の中から”アイス”0.9グラム入りの小袋1つを発見。男は覚醒剤の出どころについてマカオで購入したものと説明した上、転売目的で所持していたと供述。さらに捜査を続けた末、翌日未明にマカオ半島新口岸地区でマカオ人の男1人を逮捕し、この男も”アイス”の入った小袋2つ(合計1.48グラム入り)を所持していたとのこと。

 同局が本件に絡み発見・押収した”アイス”の総量は2.73グラム、末端価格にして約9000パタカ相当(日本円換算:約17万円)という。

 同局では捜査で得られた情報を総合し、上述の5人について不法麻薬・向精神薬吸引、不適当器具・設備所持、麻薬密売などの罪で検察院送致するとともに、覚醒剤の出どころ及び他に関与した人物の行方を追っているとした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府身分証明局(DSI)は12月5日、同局が昨年(2023年)から発行を始めた最新版の居民…
  2.  マカオ治安警察局は12月4日、マカオ半島北西部の沙梨頭エリアにある路上で女子学生(成年)に対する…
  3.  数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「グランドリスボアパレス(上葡京)」で12月4日、…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は12月4日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認した…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun