4ヶ月間にわたるマカオのギャンブル依存対策プロモーションイベントが閉幕…今年で15周年

 11月6日、マカオ政府の社会工作局(IAS)と博彩監察協調局、公立マカオ大学ゲーミング研究所の合同主催で今年(2024年)6月から4ヶ月間にわたって実施されてきた「レスポンシブルゲーミングプロモーション15周年〜Seeking Help for Winning the Future」イベントのクロージングセレモニーが開催された。

 レスポンシブルゲーミングとは、マカオにおいては政府及び運営事業者等によるギャンブル依存対策をはじめとする社会コストへの対応を意味する。

 IASによれば、今年のイベントでは延べ140回以上の宣伝活動を通じ、延べ約46万人と接触し、広く市民及び旅客に向けたカジノ依存、レスポンシブルゲーミングについての正確な理解と困難に陥っている人に対する支援を促進したとのこと。

 また、マカオにおけるギャンブル依存の流行率は2007年(ピーク時)の6%から2022年には0.45%まで低下し、マカオ居民のレスポンシブルゲーミングに対する認知率も2009年の16.2%から2023年には64.9%まで上昇したことを挙げ、レスポンシブルゲーミングに携わる皆の共同努力の成果であるとし、来年以降もプロモーションを継続し、特に青少年に対する予防と自ら救助を求める意識づくりに重点を置いた取り組む考えを示した。

 クロージングセレモニーでは、脳科学の視点から賭博行為を研究する複数の心理学の専門家らによるセミナーも行われた。

レスポンシブルゲーミングプロモーション15周年〜Seeking Help for Winning the Future」イベントのクロージングセレモニーの様子=2024年11月6日(写真:IAS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen G…
  2.  マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナは12月6日に会見を開き、全米バスケ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングスと世界的に著名な中国の映画…
  4.  目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした…
  5.  マカオ治安警察局は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun