マカオ政府統計・センサス局は11月15日、今年（2024年）1〜9月にマカオで開催されたMICE（会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション）に関する統計を公表。

　今年1〜9月累計のMICEイベント開催件数は前年同時期から29.8%増（+232件）の1011件で、コロナ前2019年同時期（1075件）の94%まで回復した。内訳はコンベンション943件、エキジビション40件、インセンティブ活動28件。同局によれば、今年1〜9月にMICEイベントがマカオのノンゲーミングセクターにもたらした収益（推計）は約44.8億パタカ（日本円換算：約xx456億円）で、前年同時期から5.4%増だった。

　今年1〜9月のコンベンションの開催件数は30.2%増（+219件）の943件、参加者数は12.7%増の13.6万人（延べ、以下同）。エキジビション開催件数は4件減の40件、入場観衆数は21.7%減の85.6万人。エキジビションの出展者数は0.7%減の4680、バイヤー等の専門観衆数は9.2%減の2万8295人で、それぞれ海外からが占める割合が1.4ポイント上昇の50.1%、8.5ポイント上昇の53.0%。インセンティブ活動の開催件数は17件増の28件で、参加者数は16.0%増の1.2万人。MICEイベントの参加者・観衆数は18.0%減の100.3万人で、エキジビション観衆数の減が主要因。

　テーマ別では、ビジネス・貿易・マネジメントに関するものが全体の40.5%を占める409件で最多だった。次いで、ITが10.7%の108件、ツーリズムが10.7%の97件、医療・健康が9.6%の97件。

　四半期比較については、今年第3四半期（7〜9月）のMICEイベント開催件数は前年同時期から16.7%増（+43件）の300件、参加・入場観衆数は4.8%減の51.2万人。今年1〜9月にMICEイベントがマカオのノンゲーミングセクターにもたらした収益（推計）は約20.2億パタカ（約xx456億円）で、前年同時期から17.3%減、前の四半期から36.4%増。今年第3四半期のコンベンションの開催件数は19.0%増（+44件）の276件、エキジビション開催件数は6件減の14件、エキジビション出展者数は1685、バイヤー等の専門観衆数は9178人、インセンティブ活動の開催件数は5件増の10件。

　なお、同局では経済効果を明らかにする目的で今年第1四半期分からMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益（推計）を統計資料に盛り込んでいる。