マカオ故宮文化財保存伝承センターが発足

 マカオ特別行政区政府と中国文化観光部が共同で設立した「マカオ故宮文化財保存伝承センター(中国語正式名称:澳門故宮文化遺產保護傳承中心)」が11月28日に発足した。

 マカオ政府文化局(ICM)によれば、同センターはマカオ芸術博物館の中に設けられ、総面積は約900平米で、専門的な文化財の修復ラボやエキジビションスペースを備えているとのこと。

賀一誠マカオ行政長官(右)と王旭東故宮博物院院長による「マカオ故宮文化財保存伝承センター」の除幕式=2024年11月28日(写真:ICM)

 マカオの世界遺産や文化財建築物等の保存修復を担うほか、ITの活用による文化遺産保護レベルの向上、マカオの修復人材の育成強化にも取り組むという。

 また、同センターの発足を記念し、同日から同センターのエキジビションスペースで「紫禁城建築保護展」の開催をスタート。文化財建築保存分野における中国の最先端技術と成果、また中国の優れた伝統文化と建築技術を紹介する内容で、市民や観光客の参観を歓迎するとした。

マカオ芸術博物館内に設けられた「マカオ故宮文化財保存伝承センター」(写真:ICM)

 同センターの参観は無料で、オープン時間は現地時間午前10時から午後7時まで(最終入場午後6時半)、毎週月曜日が休館日(パブリックホリデーの場合はオープン)とのこと。

 大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所のほか、数々の文化財建築物が存在することで知られる。

「マカオ故宮文化財保存伝承センター」のエキジビションスペース(写真:ICM)

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