メルコインターナショナルが2024年通期業績発表…純収入22.5%増、マカオのインバウンド旅客数回復や新IR施設開業が主要因

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(米ナスダック上場)の親会社にあたるメルコインターナショナルディベロップメント社(香港上場)は3月28日、昨年通期(2024年1〜12月)の業績を発表。

 昨年の同社グループの純収入は前年から22.5%増の361.7億香港ドル(日本円換算:約6965億円)。主な増収要因として、マカオにおけるインバウンド旅客数の回復が持続していること、またマカオのIR施設スタジオシティの第2期拡張部(2023年4月開業)とマルタのIR施設シティ・オブ・ドリームズ・メディテレーニアン(2023年中頃開業)の事業がそれぞれ着実に立ち上がっていることで、傘下のカジノ及びホテル事業のパフォーマンスが改善したことを挙げた。調整後プロパティEBITDAは前年の75.1億香港ドル(約1446億円)から90.3億香港ドル(約1739億円)まで増、損失については7.8億香港ドル(約150億円)で、前年の17.4億香港ドル(約335億円)から大幅縮小となった。

 今回の業績発表にあたり、同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、昨年は戦略的な事業拡大と洗練化の機会を追求し、明るい未来に向けた投資を行ったとした上、努力が実を結び、市場において具体的な成果を上げ始めたていることを報告できることを喜ばしく思うと共に、この勢いが2025年も続くよう期待していると述べた。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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