通貨供給量下落に転じる、預貸率は上昇継続—マカオ14年8月

マカオ政府金融管理局は10月6日、今年(2014年)8月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月から下落に転じたとする最新統計を発表。また、融資総額の伸びが預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率は上昇を継続。

【マネーサプライ】
流通貨幣が1.9%上昇、通知預金が2.3%下落し、M1は前月比1.6%減。同時に、準通貨負債が0.2%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比0.1%の減少で4,891億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が10.6%、M2が16.6%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.8%で前月から0.2ポイント、前年同月から0.1ポイントのそれぞれ上昇、香港ドルの比重は50.4%で、前月から0.5ポイント上昇、前年同月から2.5ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から0.1%減の4,791億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.7%、香港ドルが0.9%のそれぞれ増、その他外貨は2.7%の減。非マカオ居民による預金は前月から2.8%増の2,322億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は1.9%増の906億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.9%上昇の8,018億パタカとなった。このうち、マカオパタカと香港ドルの占める割合は18.5%、41.5%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比1.6%増の3,227億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ27.8%と62.9%で、金額ベースでは897億と2,032億パタカ。対外部門への融資は前月比1.5%増の3,429億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.4%と23.6%で、金額ベースでは49億パタカと808億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は8月末時点で前月末と比較して0.8ポイント上昇の56.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント上昇の83.0%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典、マカオグランプリの開幕が間近に迫っている。今年…
  2.  マカオ治安警察局は11月10日、同日正午までに今年(2024年)累計のインバウンド旅客数が延べ(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月10日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに2例確認し…
  4.  マカオ政府文化局(ICM)が主催し、マカオで統合型リゾート(IR)を運営するギャラクシーエンター…
  5.  来年(2025年)11月に広東省・香港特別行政区・マカオ特別行政区が「第15回中華人民共和国全国…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun