マカオ警察当局は10月27日、100万香港ドル（日本円換算：約1,392万円）の現金を300万香港ドル（約4,175万円）分のゲーミング（カジノ）チップと両替すると騙って客から現金を詐取した中国本土出身、32歳のチップ仲介業の女を逮捕したことを明らかにした。

10月28日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。調べによると、女はマカオのカジノ内で中国本土からマカオを訪れていた男性客に声を掛け、100万香港ドルの現金をVIPカジノの口座に入金すると、300万香港ドル分のゲーミングチップを両替できると持ち掛けた。その話を信用した男性客は、女の個人名義のVIPクラブの口座に100万香港ドルを入金したが、その後、女の姿見えなくなったという。不審に思った男性客がVIPカジノのスタッフに問い合わせたところ、女はすべて現金を持ち去った後だったことが判明し、警察に通報して助けを求めた。

通報を受けた警察が捜索を行ったところ、間もなく同じカジノ内で容疑者を発見し、逮捕した。女は事実関係を認め、詐取した100万香港ドルのうち、86万香港ドル（約1,197万円）をカジノで賭博に使ったと供述しているという。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ（資料）—本紙撮影