香港でレジ袋有料化全面実施、対象10万店超に拡大=1枚約7.7円

香港で4月1日、ビニール製のレジ袋有料化が全面実施となった。客がレジ袋を必要とする場合、店舗は1枚あたり0.5香港ドル(日本円換算:約7.7円)を客から徴収する義務が生じる。2009年7月以降約3500店舗で先行導入されてきたが、同日から対象店舗はおよそ10万店超にまで拡大した。

対象となる業種は百貨店、スーパー、コンビニをはじめ、食品・飲料、家電、金物、ファッション、雑貨、クリーニングなど多岐に及ぶ。一方、商品別では未包装の肉、魚、野菜などの生鮮食品、冷凍・冷蔵食品、既成パッケージ商品などが対象外となる。

レジ袋の有料化については、環境保護を目的とした香港特別行政区の法律に基づいて実施されるもの。未徴収などの違反が発覚した場合には、店舗に2000香港ドル(約3万円)の罰金が科せられる。

香港政府環境保護署によると、2009年にレジ袋の有料化を先行実施した結果、レジ袋の配布数が8-9割程度減少したという。

香港を訪れる日本人旅客は年間およそ108万人(のべ、2014年実績)おり、人気観光地の1つとなっている。今後、香港を訪れる際の必須アイテムとしてエコバッグが加わりそうだ。

レジ袋有料化の全面実施に伴い、香港のスーパー店頭に掲示された啓発ポスター(写真:news.gov.hk)

レジ袋有料化の全面実施に伴い、香港のスーパー店頭に掲示された啓発ポスター(写真:news.gov.hk)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレスを運営するSJMリゾーツ社(…
  2.  マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は…
  3.  マカオ政府文化局(ICM)は7月2日、「アートマカオ:マカオ国際アートビエンナーレ2025」の開…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業サンズチャイナリミテッドとマカオバドミントン連盟は7月2日…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は7月1日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の趨勢に関する情報収集・分…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  3.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun