9月の訪マカオ旅客数0.5%増の242.7万人=宿泊伴う旅客は2ケタ増

マカオ政府統計調査局は10月24日、今年(2016年)9月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から0.5%増となる延べ(以下同)242万7086人だった。

9月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から11.8%増の131万1533人で、全体の54.0%を占めた。日帰り旅客は10.2%減の111万5553人。旅客の平均滞在時間は1.3日で前年同月から0.1日増。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.2日。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は14ヶ月連続増で、今年6月から4か月連続で日帰り旅客を上回った。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

9月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から0.3%増の157万7481人。このうち個人旅客に限ると4.7%増の68万8600人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は65.0%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が3.2%減の52万6671人、台湾が8.4%増の9万1536人、韓国が52.0%増の5万5075人、日本が12.8%減の2万7771人。

今年1〜9月の累計訪マカオ旅客数は2286万8794人で、前年の同じ時期から0.1%増。このうち中国本土旅客は0.5%減の1513万7496人で、全体の66.2%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが10月1日に公表した資料によれば、9月の月次カジノ売上は前年同月から7.4%増の183.96億パタカ(日本円換算:約2395億円)、1〜9月の累計では7.5%減の1627.92億パタカ(約2兆1193億円)だった。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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