マカオ、運転中携帯電話使用の検挙数13倍=1-7月累計、警察「赤信号や渋滞中もNG」

マカオではスマートフォンの普及により、運転中に通話機能だけでなく、メッセンジャーやSNSアプリを使用する道路交通法違反行為が増えているという。

マカオの道路交通法では、運転者による運転中の携帯電話の使用禁止が明文化されている。反則金は600パタカ(日本円換算:約9045円)。

マカオ治安警察局の最新統計によると、今年(2015年)1〜7月の自家用車による運転中の携帯電話使用に対する検挙数が前年同期から12.9倍もの急増となる2238件に達したとのこと。昨年通年の7倍に相当する。

同局は、危険運転行為に対する取り締まりを強化するとし、警察官が違反車輌を発見した場合、停止させることなく目視確認のみで検挙する方針を示しており、これが検挙数急増の要因とみられる。

マカオの日刊紙「澳門日報」が9月14日付紙面で報じた記事によると、警察は、携帯電話の使用を禁じる「運転中」の定義の中に、赤信号や渋滞による停車中も含まれるとの見解を示しているとのこと。

なお、マカオにおける今年1-7月累計の交通事故件数は1.3%増の9045件で、このうち死亡事故は8件。いわゆる「違反切符」発行数は約44万3000枚、反則金合計は前年同期から31%増となる約1億1120万パタカ(約16億7631万円)に達したという。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月16日、マカオで商業ビルのレンタル会議室を宝飾品店に偽装し、マカオ人の男性…
  2.  香港金融管理局は5月17日、香港におけるデジタル人民元の実証実験範囲を拡大し、香港の携帯電話番号…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  4.  マカオ政府統計調査局は5月17日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の民間建築及び 不動産取引…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が今週末の3日間(2024年5月17〜19日)にかけて香港・将軍澳エ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun