中国とポルトガル語圏諸国の貿易額拡大―今年1-10月統計

中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラム(中國-葡語國家經貿合作論壇)常設事務局は13日、中国税関総署の統計をもとに、2012年1-10月の中国とポルトガル語圏諸国との間の貿易総額が1,082億米ドルで前年同期比12.3%増となったこと発表。

中国からポルトガル語圏諸国への輸出は744.37億米ドルで同15.66%増、ポルトガル語圏諸国から中国への輸入は337.63億米ドルで同5.5%増。

なお、10月単月の中国とポルトガル語圏諸国との間の貿易総額は100.05億米ドルで前月比15.92%の減、そのうち中国からポルトガル語圏諸国への輸出は67.07億米ドルで同14.48%減、ポルトガル語圏諸国から中国への輸入は32.98億米ドルで同18.72%増。

中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラムはマカオに本部を置く政府系組織で、ポルトガル語を公用語とするマカオが中国とポルトガル語圏諸国との橋渡し役を担う。主要参加国は中国と、ポルトガル語を公用語とするアンゴラ、ブラジル、カーボベルデ、ギニアビサウ、モザンビーク、ポルトガル、東チモールの各国。

中国はポルトガル語圏諸国との経済・文化交流を拡大しており、ポルトガル語諸国圏への窓口としてのマカオの存在感も大きくなりつつある。近年、毎年秋に開催されるポルトガル語圏諸国の文化を紹介するイベント「ルゾフォニアフェスティバル」に、中国とポルトガル語圏諸国の文化交流というテーマが新たに加わったのもその一環。

ポルトガル語圏諸国を身近に感じられるイベント (c) MGTO 旅遊局

「ルゾフォニアフェスティバル」 (c) MGTO 旅遊局

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