香港大手銀行のネットバンク口座で不正アクセス被害相次ぐ

昨今、香港の大手銀行のネットバンクアカウントで不正アクセスによる被害が相次いでいるようだ。香港メディアが5月26日に報じた内容によれば、HSBC、中国銀行香港に続き、恒生(ハンセン)銀行でも新たに被害が確認されたという。

香港金融管理局は同日、3行のネットバンクアカウントにおいて未承認の株取引があったとする通報が前日(25日)までに22件あり、これらの取引総額は4597万香港ドル(日本円換算:約6億5000万円)に上ったことを明らかにした。

このうち、9件分で156万香港ドル(約2200万円)の損失が発生したというが、すでに銀行が被害を受けた顧客に賠償したとのこと。また、別の9件については買い入れ価格より高値で売り出されたため、被害者の損失はなかった。目下、当局が事件に関する調査を実施しているという。

ハンセン銀行は当該事案について、同行のシステム及びネットワークとは無関係の個別のものであるとの見方を示し、同行としてネットバンクサービスの安全性を非常に重視していることを強調した上、顧客に対して安全対策を講じるようあらためて呼びかけた。

香港の金融街セントラルのビル群を望む町並み(資料)—本紙撮影

香港の金融街セントラルのビル群を望む町並み(資料)—本紙撮影

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