広東省・香港・マカオの海事当局が大規模合同海上捜索救助訓練実施
- 2025/6/12 16:29
- 香港・大湾区
マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月11日、同日香港において約3時間にわたって広東省・香港・マカオの海事当局による230人超を動員した大規模な合同海上捜索救助訓練を実施したと発表。
訓練はマカオから香港へ向かう約70人乗りの高速船が石鼓洲北方海域で香港の石油タンカーと衝突し、高速船の船体が破損するとともに多数が負傷したほか乗客2人が海へ投げだされ、またタンカーからも出火し、重傷を負った船員1人が船内に取り残されたとするシナリオでされたとのこと。
今回の訓練は、事故の一方を受けた香港海上救援協調センターが緊急プランを発動し、広東省、マカオ当局との連携により救助活動に着手するところからスタート。三地の海事当局から17隻のレスキュー船や巡視艇とヘリコプター1機が出動し、海に投げ出された乗客及びタンカー内に取り残された船員の捜索及び救出、病院への搬送、タンカーの消火など、大規模な合同救援作戦の流れを確認したという。
DSAMAでは、今回の訓練は事前に設定した目標をクリアして順調に終了し、今後も三地の合同による海上事故訓練を定期的に行い、地域における海事安全保障体系の強化に努めるとした。
