第10回広東・香港・マカオ地震科学技術シンポジウムが開催…三地の防災・減災協力強化へ

 「第10回広東・香港・マカオ地震科学技術シンポジウム」が11月13日から14日にかけて香港で開催され、マカオからはマカオ政府地球物理気象局(SMG)の梁永權局長率いる代表団が参加した。

 SMGによれば、今回のシンポジウムには、広東・香港・マカオ三地の関連当局、研究機関、大学関係者らが一堂に会し、地震監測、地震の早期警報・予報、地震リスク評価、耐震工学、地震による地滑りや津波、さらには地球物理学研究など幅広い分野について、深い議論と技術交流が行われたとのこと。

11月13〜14日にかけて香港天文台で開催された第10回広東・香港・マカオ地震科学技術シンポジウム(写真:SMG)

 会期中、SMGと広東省地震局の幹部による合同会議も併せて開催され、大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)における地震監測ネットワーク、災害リスク評価、地震科学に関する啓蒙活動などについて意見交換が行われ、両者は今後も協力を深め、防災・減災の現代化を推進し、自然災害に対する大湾区の安全性とレジリエンスを高めていく方針を確認したという。

 また、両者は「横琴粤澳深度合作区(横琴広東マカオ深化協力区)地震監測ステーションプロジェクト協力協定書」に署名。2024年10月に合意された「広東・マカオ地震科学技術協力枠組み」を具体化する重要なステップであり、両地の地震科学技術分野が新たな協調発展段階に入ったことを示すとともに、マカオ特別行政区政府にとっても、横琴粤澳深度合作区のマカオ優遇策を活用する重要な事業の一つとなるとした。

マカオ政府地球物理気象局と広東省地震局が「横琴粤澳深度合作区地震監測ステーションプロジェクト協力協定書」に署名(写真:SMG)

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