マカオカジノ大手SJMホールディングスが17年第3四半期業績発表…カジノ売上微増も純利益は16.5%減

マカオのカジノライセンスを保有する6陣営の一角、SJMホールディングスは10月31日、今年(2017年)第3四半期及び1〜9月期の監査前業績を発表した。

同社発表資料によれば、今年第3四半期の売上高は101.46億香港ドル(日本円換算:約1474億円)で、このうちカジノ売上は前年の同じ時期から0.6%増の100.15億香港ドル(約1455億円)、調整後EBITDAは10.4%減の7.26億香港ドル(約106億円)、純利益は16.5%減の4.28億香港ドル(約62億円)。

また、カジノ売上の内訳については、VIP部門が7.4%増の47.28億香港ドル(約687億円)、マスゲーミング(いわゆる平場)部門が4.6%減の50.36億香港ドル(約732億円)、スロットマシン(ビンゴに似た伝統ゲームの「トンボラ」含む)が7.7%減の2.51億香港ドル(約36億円)。

グループ施設における今年第3四半期の各月末における平均カジノテーブル数はVIP部門が前年の同じ時期から33台減の290台、マスゲーミング部門が57台増の1368台、スロットマシンが116台減の2632台。

今年1〜9月期では、カジノ売上が前年の同じ時期から1.2%減の303.90億香港ドル(約4416億円)、調整後EBITDAは8.6%減の22.33億香港ドル(約325億円)、純利益は14.1%減の13.83億香港ドル(約201億円)となった。

マカオ全体の今年1〜9月累計のカジノ売上は16.1増となっており、SJMホールディングスの苦戦が目立つ結果となった。

SJMホールディングスは「マカオのカジノ王」ことスタンレー・ホー氏が率い、2002年まで40年間にわたってマカオのカジノ経営権を独占していた老舗カジノオペレーター。「リスボア」ブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開。目下、およそ360億香港ドル(約5232億円)を投じてコタイ地区で同社グループ初となる大型IR「グランドリスボアパレス」の開発を進めており、2018年下半期の開業予定。

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

写真中央の建物がSJMホールディングスの旗艦カジノ施設「グランドリスボア」(資料)=マカオ、2016年7月本紙撮影

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