マカオへ向かう航空機内で現金窃盗事件相次ぐ…中国本土出身の男2人逮捕

 マカオ治安警察局は9月9日、同月3日と8日にマカオへ向かっていた航空機内で現金が盗まれる事件が2件相次いで発生。中国本土出身の男2人を加重窃盗容疑で逮捕したと発表。

 第一の事件は9月3日、カンボジアからマカオへ向かっていた航空機内で発生。外国籍の乗客1人が荷物棚に収容していたバックパックの中から複数通貨の現金がなくなっていることに気づいたという。客室乗務員のサポートの下、機内にいた男1人がこのバックパックに手を出していたことが判明。この男の座席下にあった嘔吐袋の中に現金が入っているのを発見し、警察に通報。マカオ到着後、警察官が機内に入って調査を行い、この男が魔が差してやってしまったと犯行を自供したことから、逮捕に至った。

 続いての事件は8日、北京からマカオへ向かっていた航空機内で発生。外国籍の乗客1人から、荷物棚に収容していた各種通貨の現金約4000マカオパタカ(日本円換算:約5.4万円)相当入りのバックパックが見当たらず、しばらくした後、機内にいた男1人が当該バックに手を出しているのを発見し、その場で制止して警察に通報。マカオ着陸後、警察官が調査にあたり、この男の犯行を裏付けるに足る明確な形跡があるとし、逮捕に至った。

 警察では、いずれも中国本土出身の男2人について、加重窃盗罪で送検する方針とした。

 昨今、マカオを往来する航空機内ではしばしば現金窃盗被害が発生している。

被疑者の所持品及び座席下などから見つかった各種通貨の現金(写真:マカオ治安警察局)

被疑者の所持品及び座席下などから見つかった各種通貨の現金(写真:マカオ治安警察局)

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