中華人民共和国建国70周年…返還20周年迎えるマカオでも祝賀イベント多数開催

 きょう(10月1日)は中華人民共和国の建国記念日にあたる国慶節。今年(2019年)は中国の建国70周年に加え、12月20日にマカオ返還20周年を迎えることから、マカオ政府主催の式典のほか、市内各所で様々な祝賀イベントが盛大に開催されている。

 マカオ特別行政区政府は同日午前、マカオ半島新口岸地区にある金蓮花広場で国旗・区旗掲揚式を開催。続いて、国慶節恒例のウォーキング大会が行われ、市民らおよそ1万8000人が参加した。午後以降も午後5時から塔石廣場で中華民族青年文藝パフォーマンス公演、午後7時30分からマカオフォーラムで大型雑技ショー「金箍棒」の上演、午後9時と9時40分にはマカオタワー前の海上で花火大会といった各種祝賀イベントが予定されている。このほか、市内の複数の広場に大型モニタが設置され、マカオでの国旗・区旗掲揚式及び北京での閲兵式の生中継映像が放映された。

 例年国慶節の午後に開催される政府主催のレセプションは、9月29日に前倒ししての開催となった。会場は例年と同じマカオタワー。マカオ特別行政区のフェルナンド・チュイ(崔世安)行政長官はレセプションのスピーチの中で、「今年、マカオ返還20周年を迎えるにあたり、マカオは国家とともに発展し、より早くより良い発展を実現することができた」と述べ、「粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)」開発計画を発展の機会と捉え、「1つの中心(世界的レジャー・ツーリズムセンター)、1つのプラットフォーム(ポルトガル語圏諸国との架け橋)」の建設を通じて国家の発展に寄与し、マカオの将来の発展を推進する」と抱負を述べた。崔行政長官は北京で開催される行事に出席するため、30日から現地入りしている。

 マカオは1日、2日が公休日だが、中国本土は7日までの大型連休となるため、マカオの観光名所周辺は多くのインバウンド旅客で賑わう見込み。

マカオ特別行政区主催の国旗区旗掲揚式の様子=2019年10月1日、金蓮花廣場(写真:GCS)

マカオ特別行政区主催の国旗区旗掲揚式の様子=2019年10月1日、金蓮花廣場(写真:GCS)


国慶節祝賀ウォーキング大会スタートの様子=2019年10月1日、金蓮花廣場(写真:GCS)

国慶節祝賀ウォーキング大会スタートの様子=2019年10月1日、金蓮花廣場(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオでは例年通り5月1日に海開きを迎えた。10月31日までがマカオの遊泳シーズンとなる。 …
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun