マカオで今年23人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ渡航歴あるマカオ人男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月31日午後、マカオ域内で今年(2019年)23人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおける輸入性デング熱感染確認は10月に入って以降3例目。

 SSMによれば、患者はタイパ島の海灣街に居住し、リタイア生活を送るマカオ人男性(50)で、10月28日に発熱、頭痛等の症状が現れ、29日にコタイ地区にある私立病院の科大醫院を受診。この際のボディチェックで胸部と背中に発疹が見つかったとのこと。31日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅳ型に感染していることが確認された。患者は10月15日から22日にかけて妻とともにタイのバンコクとパタヤを訪れたという。SSMでは、患者の渡航歴、発症時間などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下し、速やかに患者のマカオでの自宅周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者23人の渡航先別では、タイが7人、カンボジアが6人、フィリピンと中国(広東省)が各3人、マレーシアが2人、シンガポールとベトナムが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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