19年下半期のマカオの銀行による地元中小企業向け新規融資承認額が下落に転じる…上半期比41.1%、前年同期比26.8%のそれぞれ減

 マカオ金融管理局が2月28日に公表した資料によれば、昨年下半期(2019年7〜12月)のマカオの銀行による地元中小企業向けの新規融資承認額は同年上半期から41.1%、前年同期から26.8%のそれぞれ減となる100億マカオパタカ(日本円換算:約1350億円)だった。

 担保比率(融資限度額のうちの有形資産による担保部分)は同年上半期から2.5ポイント、前年同期から9.5ポイントのそれぞれ下落となる66.8%。

 昨年下半期末時点の中小企業融資残高は同年上半期末から0.5%減、前年同期末から4.2%増となる945億マカオパタカ(約1兆2762億円)。同年上半期末との比較における用途別では、レストラン・ホテル及び関連業向けと運輸・倉庫・通信業向けが20.4%、18.3%のそれぞれ増だった一方、製造業と建設・公共事業向け向けが8.8%、2.1%のそれぞれ減だった。

 融資枠に占める融資残高の割合は78.6%で、同年上半期から1.5ポイント、前年同期から1.6ポイントのそれぞれ下落。

 昨年下半期末時点の中小企業融資の延滞残高は同年上半期末から11.1%、前年同期末から7.9%のそれぞれ減となる4.2億マカオパタカ(約57億円)。延滞比率は同年上半期末から0.05ポイント、前年同期末から0.06ポイントのそれぞれ下落となる0.45%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun