マカオ治安警察局は10月7日、中国本土出身の無職の男（38）を窃盗容疑で逮捕したと発表。被疑者は国慶節大型連休に乗じて観光を装いマカオを訪れ、コタイ地区にあるカジノIR（統合型リゾート）でスリを繰り返していた。

　10月5日、マカオで就労する海外労働者の男性から、カジノIR施設内にあるレストランで食事をしている際にバッグの中からスマートフォンを盗まれたが、すぐに気づいて逃走しようとした男を取り押さえたとする通報が寄せられたとのこと。警察官が現場へ急行し、被害者に事情を聞いたところ、事件発生前から男が身を寄せてきていたという。

　その後、警察が裏付け捜査のため施設の監視カメラ映像を確認していたところ、男が4日に発生した別の窃盗事件（マカオ人の女性がショッピング中にスマートフォンを盗まれる被害に遭ったもの）にも関わっていたことが発覚。

　男は警察の調べに対して黙秘を貫いているというが、警察は男を窃盗罪で検察院送致済みとした。

マカオのカジノIR施設内でスマホを狙ったスリを繰り返したとして窃盗罪で検察院送致された男（写真：マカオ治安警察局）