香港、12/15単日の新型コロナ新規感染確認数は98人…感染経路不明が30人=行政長官が年末年始もステイホーム呼びかけ

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月15日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が98人だったと発表。内訳は市中感染が89人、輸入性が9人。新規感染確認数は5日連続で2桁にとどまったが、市中感染のうち感染経路不明は依然として30人にも上った。このほか、陽性予備群が70人超いるという。

 市内各所で集団感染(クラスター)も相次ぎ確認されており、近日は集合住宅(マンション)における感染連鎖も続いている状況。この日は新界・大埔地区にある外国人ホームヘルパー宿舎で新たに10人の感染確認があった。この事案に関連し、雇い主の家族4人(1人は生後6ヶ月の乳児)の感染も確認されている。当局では、現時点で宿舎の訪問者リストがきちっと管理されているかが不確定であり、ウイルスがどのくらいにわたって拡散したかもわからない状況のため、さらに多くの家庭が影響を受けることを憂慮しているとした。合計720人超が感染確認され、大規模クラスター化しているダンスクラブ関連でも新たに1人の感染が確認された。

 ここまでの香港における累計感染確認数は7722人、退院者数は6345人、死者数は122人。

 香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は15日午前、行政会議出席前に記者会見に臨んだ際、香港における新型コロナ流行状況は非常に深刻とし、感染経路不明の事案が幾何学的な増加はないものの依然として多く、若い世代の重症患者が増えていることを挙げ、軽視できない事態であるとコメント。また、まもなく冬至、クリスマス、新年を迎えるにあたり、市民に対して防疫のためのステイホームを呼びかけた。

記者会見に臨む香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官=2020年12月15日(写真:news.gov.hk)

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