マカオ、英国テーマの新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」が2021年2月初旬開幕…既存のサンズコタイセントラルを約2千億円投じてリブランド

 マカオのIR(統合型リゾート)運営大手のサンズチャイナ社は12月15日、コタイ地区で開発を進める新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」について、2021年に段階的に完成予定とし、2月初旬に開幕式典を開催する見通しと発表。

 ザ・ロンドナー・マカオは2012年にオープンしたIR「サンズコタイセントラル」の大規模リノベーション及び一部拡張によるリブランドプロジェクト。テーマは英国で、数々の英国の魅力的な要素をマカオに持ち込むという。サンズチャイナ社はコタイ地区でテーマ型IRの「ザ・ヴェネチアン・マカオ」及び「ザ・パリジャン・マカオ」を運営。いずれも好評を博していることから、相乗効果も期待される。

「ザ・ロンドナー・マカオ」の外観イメージ(写真:Sands China Limited)

 サンズチャイナによれば、本プロジェクトに対する投資額は約20億米ドル(日本円換算:約2072億円)とのこと。2021年第1四半期には旧ホリデイイン・マカオ・コタイセントラルを全面リニューアルを通じて全室スイート仕立ての高級ホテルとした「ザ・ロンドナー・ホテル」(客室数:約600室)とアトリウム「クリスタル・パレス」、新レストラン、ロンドンの有名観光名所をテーマにしたインタラブティブ型のアトラクションなどがお目見えするという。
 
 サンズチャイナの親会社にあたるラスベガスサンズグループのロバート・ゴールドスタイン社長兼COOはザ・ロンドナー・マカオへの投資について、「ラスベガスサンズグループとしてマカオが今後も世界的に重要なレジャー、ビジネスツーリズムデスティネーションであり続けることに大きな自信を持っていることを明確に示すものだ」とコメントしている。

「ザ・ロンドナー・ホテル」ウィンザー・キング・スイートのイメージ(写真:Sands China Limited)

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