マカオに15年近くオーバーステイ…台湾出身の男逮捕=ギャンブルで生計立てる

 マカオ治安警察局は12月23日、長期にわたってオーバーステイ状態にあった台湾出身の男の男(53)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、同月17日午後9時頃、マカオ半島の得勝馬路付近で通行人に対する抜き打ちの身分証確認を行っていた際、疑わしい男がいたため職務質問したところ、男が15年間にもわたってオーバーステイ状態にあったことが発覚したことから、詳しい事情を聞くため身柄を拘束したとのこと。

 男は警察の調べに対し、2005年にギャンブルと観光目的でマカオを訪れて以降、マカオ滞在を続け、ギャンブルで生計を立てていたなどと供述したという。住居については、約10年前に香港人のガールフレンドと知り合い、その名義でマンションの部屋を借り、家賃は自身が支払っていたとのこと。また、ガールフレンドは新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環で水際対策が強化されたことを受けて1年ほどマカオに来ていないと説明したことから、警察が男から提供された資料を元に連絡を試みたが、不通だったという。

 警察では、男をオーバーステイで検察院送致するとともに、男のガールフレンド(49)は収容罪にあたり、行方を追っているとした。

 なお、マカオでは今年(2020年)10月にも20年近くオーバーステイ状態にあった香港人の男(当時69)と、同棲していたマカオ人のカジノディーラー職の女(当時46)が逮捕、検察院送致される事案があった。この男はギャンブル目的でマカオを訪れ、カジノ施設を渡り歩く生活を続けていたとされる。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は9月19日、マカオの路上で通行人から現金を詐取したとして40〜50代の中国人(…
  2.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)スタジオ・シティを運営するメルコリゾーツ&エンター…
  3.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  4.  マカオで2つの統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングス(以下、MGM)が、…
  5.  マカオ司法警察局は9月19日、市民及びインバウンド旅客のマカオ発着旅空機内における窃盗被害を未然…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun