1月下旬に海外から成田経由でマカオへ戻った2人の新型コロナ血液抗体検査が陽性…出発地はポルトガルとスイス

 目下、ボーダーを跨ぐ人の移動が大きく制限される中、海外に滞在するマカオ人の帰郷手段も限られ、現時点では成田経由のマカオ航空利用が唯一の選択肢となっている。

 先月(1月)21日、帰郷を希望する在外マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)109人が世界各地から経由地の成田国際空港へ集まり、同空港発のマカオ航空NX861便とNX867便に分乗してマカオ国際空港へ到着した。

 帰郷者のうち新型コロナの感染が確認されたのはドバイ滞在歴のある女性1人のみだった(ドバイからシンガポール経由で成田へ向かうルート)。その他の帰郷者108人と運航を担当したマカオ航空のクルー全員については、これまでのスピード検査と核酸検査結果がいずれも陰性で、政府指定場所(医療機関または指定ホテル)で21日間の隔離検疫を受けている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは2月4日、疫学的分析のため1月21日に成田経由で帰郷した全員に対して実施した血清抗体検査の結果、2人が陽性だったことを明らかにした。1人が30代のポルトガル籍の男性(出発地はポルトガル)、もう1人が40代の中国籍の男性で、詳しい検査のため隔離検疫施設から医療機関に搬送したとのこと。現時点では正式な感染確認に至っていないという。

 このほか、20代の中国籍の女性(学生)の検査結果が偽陽性とみられるものだったとし、今後7日間以内に再検査を実施するとした。

 なお、マカオの市中における感染確認に関しては2月4日まで312日連続ゼロで、封じ込めに成功している状況。

マカオ国際空港に到着した成田発NX867便から降機し、新型コロナウイルス検査場へ向かう搭乗者=2021年1月21日(写真:GCS)

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