マカオ警察、春節を前に花火・爆竹の使用に関して法令遵守呼びかけ

 今年の春節(旧正月)は2月12日。中華圏の春節といえば、新年を迎えた瞬間から街のあちこちで爆竹の音が響きわたる派手な祝日といったイメージが強いが、マカオでは輸入や販売に関する規制が厳しく、また指定場所以外での爆竹や花火の使用も禁止されている。

 マカオ治安警察局、税関、市政署は2月10日に合同プレスリリースを発出し、同月8日と9日の2日間にわたって市内各所の新年グッズやロウソクなどを扱う小売店に対する取り締まりを実施したと発表。3部門から70人が出動して67店舗を調査したが、花火と爆竹に関する違法行為は発見されなかったという。

 中華圏では、花火や爆竹は邪気払いとして欠かせない存在とされている。マカオの場合、マカオ半島南部とタイパ島北部の2ヶ所に市政署が期間限定で公認の「発破場所」を設けるのが恒例で、エリア内に警察や消防が駐在するなど安全策が講じられているほか、会場内に花火ショップも設けられる。しかし、今年は新型コロナ防疫対策を理由に中止が発表済み。

 治安警察局では、花火や爆竹の使用に関する違反行為は最大2万マカオパタカ(日本円換算:約26万円)の罰金が課せられるとした上、それが原因で第三者を負傷させたり、第三者の財産に損害を与えた場合は刑事責任を負うことになるとし、市民と観光客に法令遵守を呼びかけた。

マカオ治安警察局、税関、市政署による新年グッズやロウソクなどを扱う小売店に対する取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  このほど、マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオ内に現地初となる茅台酒…
  2.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  3.  アフターコロナ2年目となったマカオの昨年(2024年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Ga…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…
  5.  マカオ半島・新口岸地区の南湾湖畔に位置する大型ショッピングモール「ワンセントラルマカオ(One …

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun