香港、新型コロナ市中感染確認が4日ぶりのゼロに…輸入性は3人=6/8

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 しかしながら、6月5日に第4波終息後初めてとなる市中感染例(感染経路不明)が確認された。患者は海外渡航歴がなく現地の学校に通う女子高生(17)。6日、7日には患者の母親(53)と姉についても相次いで感染確認されており、いずれもN501Y変異株だった。

 香港政府の発表によれば、6月8日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人だったとのこと。いずれも輸入性(海外からの入境者)で、市中感染は4日ぶりのゼロとなった。

 目下、上述の女子高生ら家族3人の立ち寄り先に居合わせた人に対する強制ウイルス検査が進められている。行動範囲が広かったことから、かなり規模の大きなものとなっているが、これまでのところ新たな陽性者は出現していない。

 輸入性の3人はコロンビア(2人)とインドネシア(1人)からの入境者で、うち2人がN501Y変異株感染だったという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(5月25日〜6月7日)累計の新規感染確認は32人で、輸入性事案が29人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1869人(擬似事案1人含む)。

 香港の6月7日時点のワクチン接種率は23.7%(1回目の接種完了)、17.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は267万9556回、1日あたり接種回数は4万2018回(7日移動平均値3万9867回)。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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