中国広東省、新型コロナ市中感染確認15日連続ゼロ維持…7/6

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が7月7日朝に発表した内容によれば、6日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省では15日連続で市中感染確認ゼロを維持している。

 この日の省内における輸入例は感染確認が広州で5人、無症状感染が広州で1人。

 広東省の7月6日24時時点までの累計感染確認報告例は2764人(輸入例1198人)で、99人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は終息の兆しを示しており、直近2週間以上にわたって散発的な市中感染確認例の出現もない状況。リバウンドに対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)、それに伴う正常化が進んでいる。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきた。マカオでも広州及び仏山における状況の変化に応じ、近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続く。最新アップデートのあった7月6日午前1時時点では、広東省に限ると「広州市番禺區大石街道」が中リスク地域指定されているのみとなった。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、市中における伝播は出現しておらず、輸入関連性事案が3人確認されたのみ。6日まで市中感染確認は29日連続ゼロとなった。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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