マカオ行政長官「今夏にも隔離検疫期間短縮目指す」

 マカオでは、新型コロナの流入防止を目的とした厳格な水際措置が講じられている。

 目下、隔離検疫免除での往来が可能なのは中国本土(中高リスク地域除く)のみで、その他の国・地域からマカオへ入境する場合、所定の施設(指定ホテル)で14日間の隔離検疫を受けることが必須となっている。

 マカオ特別行政区の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は6月6日、中国本土の4都市で「10+7」防疫措置(指定ホテルで7日間+自宅で7日間の隔離隔離)が試験実施されているとし、これに対する評価を終えた後、マカオでも同等もしくは「7+7」の実現を目指す考えを示した。目標時期については夏、ただし流行状況が緩和している前提とした。

 香港ではすでに指定ホテルでの検疫期間が7日間まで短縮されている。

 マカオの場合、香港よりも隔離検疫期間が長いことほか、依然として外国人の入境がごく一部の例外を除いて禁止となっており、このところ緩和を求める声が目立つようになった印象だ。

 なお、マカオでは直近約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持している。

囲み取材に応じる賀一誠マカオ行政長官=2022年6月6日(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  5.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun