マカオ政府が現行カジノライセンスを短期延長…2022年末まで

 マカオ政府は6月23日午後、カジノ経営コンセッション(ライセンスに相当)を結ぶ6社と契約内容の修正に署名したことを発表。

 6社の契約満期日が今年(2022年)6月26日から同年12月31日まで短期間延長され、これに伴い各社それぞれ4700万パタカ(日本円換算:約7.8億円)ずつの一時金を支払うこと、従業員保護のため3ヶ月以内に労働債権担保金を準備することなどが盛り込まれたもの。

署名式典の様子(SJMリゾーツ社)=2022年6月23日(写真:GCS)

 マカオ政府は署名式後、今後もゲーミング(カジノ)産業の秩序ある健全な発展を推進するとした上、6社に対して引き続き社会的責任を果たすこと、マカオ経済の穏健かつ多元的な発展をサポートすることを求めるコメントを発出した。

 なお、現行ライセンス事業者の内訳は正ライセンスが3社(政府と直接)、副ライセンスが3社(正ライセンス保有社3社に1社ずつがぶら下がる)となっており、23日の署名式では正3社がマカオ政府代表の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官との間で、副3社はカジノ監理局代表者立会いの下で正3社との間で署名を交わした。

署名式典の様子(ウィンリゾーツ(マカオ)社)=2022年6月23日(写真:GCS)

 これに先立ち、マカオ立法会本会議で6月22日に改正娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「カジノ法」)が公布され(23日施行)、次期ライセンス入札に向けた下準備が整った。今後、具体的な入札プロセスがスタートするものとみられる。

 現行カジノライセンスの短期延長が決まり、6社は23日夜にかけて相次ぎプレスリリースを発出し、次期ライセンス応札意欲を示した。

署名式典の様子(ギャラクシーカジノ社)=2022年6月23日(写真:GCS)

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