マカオ、次期カジノライセンス獲得6事業者のテーブル割り当て数が明らかに…合計6千台

 マカオの次期カジノ経営コンセッション(ライセンス)を獲得した6事業者は12月19日、それぞれのゲーミング(カジノ)テーブル及びゲーミングマシン(スロットマシン等)割り当て台数を明らかにした。

 次期ライセンスを獲得したのはいずれも現行の事業者で、ライセンス期間は2023年1月1日から10年間。次期ライセンスの発効を前にカジノ法が改正され、テーブル及びマシン台数キャップ(上限)が設定された(テーブル6000台、マシン1万2000台)ことから、各事業者の割り当て数に注目が集まっていた。

 各事業者の発表内容によれば、割り当て数は下記の通り(政府発表による入札書の評価点順)。

1. MGM Grand Paradise Limited
・テーブル:750台
・マシン:1700台

2. Galaxy Casino Company Limited
・テーブル:1000台
・マシン:1700台

3. Venetian Macau Limited(サンズグループ)
・テーブル:1680台
・マシン:3700台

4. Melco Resorts (Macau) Limited
・テーブル:750台
・マシン:2100台

5. Wynn Resorts (Macau) Limited
・テーブル:570台
・マシン:1100台

6. SJM Resorts, Limited
・テーブル:1250台
・マシン:1700台

 上の6事業者の割り当て数を合計すると、改正カジノ法で定められた上限数ぴったりとなる。

 最新データによる今年9月末時点のマカオで稼働中のゲーミングテーブル数は5974台、ゲーミングマシンは1万2387台で、概ね規定の上限数そのままといえる。ただし、コロナ禍インバウンド旅客数減に伴う需要減を反映した数字でもあり、コロナ前の2019年末時点ではゲーミングテーブル数が6739台、ゲーミングマシンが1万7009台だった。

 なお、改正カジノ法では、テーブル1台あたりの年間売上(粗収益)下限を700万パタカ(日本円換算:約1億1851万円)、ゲーミングマシンについては同30万パタカ(約508万円)とし、それぞれ下限をクリアできなかった場合は下回った場合には、政府に対して規定に基づく計算方式による差額の支払いが必要と規定している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun