マカオ、2023年通期のインバウンド旅客数が約2823万人に…コロナ前2019年の7割水準

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月1日、臨時データをもとに昨年(2023年)通期のインバウンド旅客数が約2823万人(延べ、以下同)だったことを明らかにした。

 単日平均にして約7.7万人で、コロナ前2019年の7割水準まで回復するに至った。単日の年間最多を記録したのは12月31日で、17万5030人に上った。

 マカオでは2020年2月から2023年12月までの長期にわたって入境制限を含む厳格な新型コロナ防疫措置が講じられたことで、インバウンド旅客数が激減。しかし、昨年1月初旬にウィズコロナ転換による通関の全面正常化が実現して以降、インバウンド旅客数は順調に回復し、ここまで勢いを維持している状況。

大勢の旅客で賑わうマカオ半島の観光名所「大三巴街」(写真:MGTO)

 MGTOでは、インバウンド旅客数のベースが安定をベースに、観光商品とサービスの充実を図り、特に(中国本土・香港・台湾から以外の)国際旅客を積極的に開拓し、旅客ソースのダイバーシティ化を図っていく考えとした。

 なお、国際旅客の回復状況についても顕著となっている。昨年12月26日から30日まで5日間連続で1万人超を維持。30日は月内最多の1万1258人を記録し、2019年12月の最多だった1万2104人の約93%まで回復。臨時データをもとにした月次の単日平均国際旅客の対2019年同月回復率は1月には10.1%だったが、12月には94.4%にまで大きく上昇した。

大勢の旅客で賑わうタイパ島の観光名所「官也街」(写真:MGTO)

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