マカオ、無認可宿泊施設の摘発で管理役の中国人の男2人の不法就労発覚

 マカオ治安警察局は6月15日、同月11日にマカオ半島のロドリゴ・ロドリゲス通りにあるビルで無認可(違法)宿泊施設の摘発を実施したと発表。

 同局によれば、摘発のきっかけは市民からの通報によるもので、現場の部屋へ捜査員を向かわせ立入検査を行ったところ、室内で多数の中国人(中国本土居民)を発見したという。その後の調査で、このうち2人の男が客から滞在費用名目で金銭を受け取っていたことが判明。滞在費は客1人あたり50香港ドル(日本円換算:約1000円)または100香港ドル(約2000円)で、同月3日から摘発までの間に合計4400香港ドル(約8万8000円)を得ていたとのこと。

 同局では、上述の管理役の男2人について、不法就労の疑いがあるとして関係当局に身柄を身柄を引き渡し済みとした。また、宿泊施設を管轄する旅遊局によってこの部屋が無認可宿泊施設であることが確認され、封鎖措置が講じられたという。

 現場周辺はホテルやカジノ施設、オフィスビルが集積する繁華街にあたる。マカオでは、アフターコロナで社会の正常化が進む中、コロナ禍で沈静化していた無認可宿泊施設や違法両替商などが再出現している状況で、これらが犯罪の温床になる存在として警察当局が取り締まりを強化して臨んでいる。

無認可宿泊施設の摘発で不法就労が発覚した男(写真:マカオ治安警察局)

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