SNS利用した偽ブランド品販売者を逮捕―税関

マカオ政府税関当局は4月24日、インターネット及びスマートフォンアプリ上で偽ブランド品を販売しているサイトがあるとの市民の通報を受け、慎重な調査を経て4月23日にマカオ半島北区の店舗へ立ち入り調査を行い、マカオ籍の30歳台の女性1名を逮捕、送検したことを発表した。

税関当局が市民からの通報を受けた後、税関知的財産庁内のインターネット専任チームが当該サイトの運営モデルなどの調査を行い、偽ブランド品の販売を中心に営業していることをつきとめた。取扱品目はバッグ、腕時計、アクセサリー、化粧品などで、大手SNSサービスのWECHATやFACEBOOKを通じて顧客に商品紹介を行い、インターネットで注文及び支払い手続きを完了したのち、利用者へ偽ブランド品を届けていたという。また、マカオ半島北区に店舗を持ち、カルティエ、ブルガリ、ディオール、グッチ、エルメス、ヴァシュロン・コンスタンタンなどのコピー商品約40点を発見。当局の初歩調査によると、逮捕された女性は約1年前から外地で商品仕入れを行い、10~1000パタカで仕入れた商品を数百~2200パタカで販売していたという。当局は偽ブランド品と同時に、犯罪に使用したとみられる高級車、スマートフォン、パソコンを押収した。

当局では、インターネットを利用した偽ブランド品販売に対する監視を強めているとし、市民からの通報も受け付けている。

税関が押収した偽ブランド品(写真:澳門海關)

税関が押収した偽ブランド品(写真:澳門海關)


税関スタッフによる捜索の様子(写真:澳門海關)

税関スタッフによる捜索の様子(写真:澳門海關)

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