日本旅客の回復続く―3月入境旅客統計

マカオ政府統計調査局は4月24日、今年(2014年)3月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,625,997人となり前年同月比10%の増、うち日帰り旅客が1,393,993人で全体の53%を占めた。

今年3月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比24%増の1,769,408人(うち個人旅行者は43%を占める738,287人)、省市別割合では広東省が40%、福建省が4%、湖南省3%と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は67%。この他、韓国が40,625人、日本が30,281人とそれぞれ10%、5%増、一方、香港が15%減の522,390人、台湾が4%減の77,297人だった。なお、長距離地区では英国が17%増の6,609人、オーストラリアが10%減の8,989人となった。

3月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

2014年第1季の累計入境旅客数は7,690,166人で、前年同期比9%増。そのうち日帰り旅客が総数の54%を占める4,121,351人。中国本土、韓国、日本の旅客がそれぞれ17%、18%、7%増、香港と台湾がそれぞれ9%、4%の減となっている。長距離地区では米国、カナダ、英国が増、オーストラリアが減。第1季の旅客平均滞在時間は前年同期と同水準の1.0日。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、特に伸長が顕著だった2月に続き3月も上昇基調を持続した。

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

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