ピンクチラシ撲滅へ取締強化―マカオ

マカオ政府治安警察局は8月3日、社会問題となっているピンクチラシの撲滅について、対応人員の増やし、ホテル、繁華街、その他の多発地点で積極的に取締活動を行っていることを明らかにした。観光都市としてのイメージダウンや青少年への悪影響が懸念されており、今後もこの問題に対し厳しい姿勢で臨むとしている。

治安警察局によると、ピンクチラシの配布行為は「ポルノ及び猥褻物の公開販売、陳列、展示に関する法律」、路上にばらまく行為はゴミのポイ捨てなどを禁じる「公共エリア総規則」のそれぞれ違反にあたり、処罰の対象となるという。

治安警察局が発表した統計では、今年(2014年)1〜5月の取締活動数はのべ660回、押収したピンクチラシは計45万枚、事情聴取のため警察署へ連行した人数はのべ254人に上り、出身地別内訳は中国本土が227人、マカオが26名、香港が1名。このうち、ピンクチラシ配布で136人、売春管理で7人、公共エリア総規則違反で94人が検挙されている。

ピンクチラシ配布と売春管理の疑いで逮捕された容疑者と証拠品(写真:治安警察局)

ピンクチラシ配布と売春管理の疑いで逮捕された容疑者と証拠品(写真:治安警察局)

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