中国の反汚職運動収束でマカオのVIPカジノ売上回復へ―アデルソン氏語る

10月に入り、マカオ政府首脳が相次いで月次カジノ売上の4か月連続前年割れ、通年ゼロ成長との見方を発表している。特に9月については前年比2桁減と顕著な落ち込みになるとしており、博彩監察協調局による具体的な数字の発表が待たれる。

そんな中、ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長が米国・ラスベガスで開催されたカジノ見本市で講演を行い、マカオのVIP市場は早くて2か月、遅くとも8か月以内に回復するとの考えを示し、注目を集めている。10月3日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。

アデルソン氏は、中国政府による汚職撲滅キャンペーンが目標を達成し、間もなく収束するとの情報を根拠として挙げている。VIPカジノ顧客の多くが同キャンペーンの余波を警戒してマカオ渡航や高額な買い物などを控えていたとし、VIPカジノ売上減の要因になっていたものとのみられる。

中国国営新華社通信によると、中共中央政治局が近日開催した会議の中で、2013年6月からスタートした「教育実践活動」を今年(2014年)末に終了することが明らかになったという。

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

ラスベガスサンズグループのシェルドン・アデルソン会長(資料)=2012年マカオにて撮影―本紙撮影

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