カジノで成功のマカオ、日本からの視察増える=天皇誕生日レセプションで野田総領事

在香港日本国総領事館は12月10日、マカオのカジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設ギャラクシーマカオ内にあるホテルオークラマカオで天皇誕生日レセプションを開催。野田仁総領事、マカオ政府行政法務庁の陳麗敏(フロリンダ・チャン)長官、マカオ在留邦人ら約100名が出席した。

野田仁総領事は挨拶の中で、今年12月20日にポルトガルから中国への返還15周年を迎えるマカオについて、目覚ましい経済発展を遂げ、カジノ産業の成功例はIRの導入を検討する日本にとっても参考になると述べた。日本の自治体関係者などのマカオ視察も増えるなど、これまで違ったビジネスツーリズムが拡大している現状を紹介。

また、マカオ市民に対するメッセージとして、ぜひ日本、特に東日本大震災からの復興途上にある東北の被災地を訪問していただきたいと語った。

陳麗敏長官は、中国中央政府のサポートの下、マカオは国際協力プラットフォームとしての地位を強化するとし、マカオ経済の持続的発展には近隣諸国、地域との多元的な経済協力が重要であると述べた。

マカオは在香港日本国総領事館の管轄地となっており、同館は香港、マカオのそれぞれで天皇誕生日レセプションを開催している。

なお、10日のレセプションの様子はマカオ最大の発行部数を誇る有力日刊紙「澳門日報」、政府系放送局「TDM」ニュースなどでも取り上げられ、いずれも好意的な報道内容だった。

ホテルオークラマカオで開催された天皇誕生日レセプション。野田仁駐香港日本国総領事(右)、マカオ行政法務庁陳麗敏長官(左)=12月10日、マカオ(写真:GCS)

ホテルオークラマカオで開催された天皇誕生日レセプション。野田仁駐香港日本国総領事(右)、マカオ行政法務庁陳麗敏長官(左)=12月10日、マカオ(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun