香港旅行代理店各社が韓国行きツアー中止と払い戻し対応を決定=MERS感染拡大受け

韓国でMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が続く中、香港・マカオ両政府の衛生当局は6月8日に相次いで警戒レベル引き上げ引き上げを発表し、韓国への不要不急の渡航を自粛するよう呼びかけた。また、香港政府保安局は今日(6月9日)にも韓国を対象とした赤色渡航警告(定義:脅威の存在が明確)を出す見通し。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が6月9日午前に電子版で報じた記事によると、香港旅行業議会は同日朝に会議を開き、旅行代理店各社による韓国を目的地するツアーの中止と6月1日以前の申し込みについてキャンセルを受け付けることなどを決定したという。ツアーの催行中止期間は一旦6月末まで、キャンセルに伴う手数料は5日間以内のプランで150香港ドル(日本円換算:約2400円)以内などとし、延期を希望する場合は手数料不要で対応するとのこと。

香港旅行業議会の董耀中総幹事によると、近日、韓国旅行ツアーのキャンセルをめぐって客と旅行社の間でトラブルが多発していたという。当局による警戒レベルの引き上げ、渡航警告の発出も近いとされる状況などを受け、ツアー中止及び払い戻しを受け付ける対応を決定したとしている。

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

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