香港で開催の国際旅行見本市に韓国代表団40人が参加へ=現地では韓国のMERS対応に不信感

明日(6月11日)から4日間、香港コンベンション&エキジビションセンターで大規模国際旅行見本市「第29回香港国際旅行展示会(ITE)」が開催される。韓国でMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が続く中、香港政府は韓国への渡航自粛勧告を出しているが、韓国から大勢の出展者がITEに参加するため香港を訪れる予定という。

先月(5月)26日、MERSに感染した韓国人男性が香港を経由して広東省へ移動したこと、この男性と同じ便に乗り合わせ、密接接触者に認定された韓国人女性2人が香港政府からの隔離要請を拒否したことなどから、香港では韓国に対する不信感が高まっている状態。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が6月10日午後の電子版で報じた内容によると、韓国観光公社香港支社は6月10日、今回香港を訪れる代表団について、約40人のメンバー全員対する厳格な渡航履歴及び健康状態の審査を行い、直近2週間以内に韓国の医療期間を訪問していないことが確保されていると発表したという。また、香港国際空港到着時に体温検査を受ける必要があること、メンバーに対して毎朝見本市会場へ向かう前に体温検査を行うこと、もしメンバーが体調不良を訴えた場合には速やかにマスクを着用し、医師の診断を受けさせることなどを挙げ、万全の健康管理体制で臨む姿勢を強調したとのこと。代表団一行は明日(11日)に香港入りするとみられる。

ITEの会期は4日間で、前半2日間が業界関係者のみの入場、後半2日間は一般客にも開放される。期間中、韓国代表団は複数回のステージパフォーマンスへの出演やセミナーの開催などを予定しているという。

香港を代表するビジネス街の1つ、灣仔(ワンチャイ)地区の町並み(資料)—本紙撮影

香港を代表するビジネス街の1つ、灣仔(ワンチャイ)地区の町並み(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  香港衛生署衛生防護センターは4月30日の会見において、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)の発表によれば、気圧の谷の影響を受け、4月30日夜にマカオで強…
  4.  マカオ歴史市街地区の中心に位置する新馬路に面して建つ「新中央ホテル(Hotel Central)…
  5.  マカオでは、「外僱」と呼ばれる海外(中国本土・香港・台湾を含む)からの労働者が多く就労しており、…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun