マカオ衛生局、入国審査官向けMERS防疫講座開催=韓国からの訪マカオ旅客年間55万人

マカオ政府衛生局は6月12日、韓国におけるMERS(中東呼吸器症候群)感染拡大を受け、水際の最前線で働く治安警察局所属の入国審査官らに向けた防疫特別講座を開催した。約130人が参加したという。

今回の講座は治安警察局が衛生局に依頼して実現したもので、講師役はマカオ衛生局の疾病予防コントロールセンターの林松主任、周羨梅医師が務めた。豊富な防疫知識及びMERSに関する最新情報を得ることで、入国審査官らがより安心して仕事に臨めるようにするのが目的という。

世界遺産、カジノ、食文化といった独特の見どころを有するマカオは年間およそ3150万人(のべ、2014年実績)の旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。大中華圏と呼ばれる中国本土、香港、台湾からの旅客が大半を占めるが、それに次いで多いのが韓国だ。

マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人、今年1〜4月累計では前年同期比12.7%増の約21万人に達している。1日あたり1500人の韓国人旅客がマカオを訪れているという計算になる。

マカオ衛生局は入国審査官向けにMERS防疫特別講座を開催=6月12日(写真:マカオ治安警察局)

マカオ衛生局は入国審査官向けにMERS防疫特別講座を開催=6月12日(写真:マカオ治安警察局)

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