5月訪マカオ旅客数0.9%増の254.8万人、2ヶ月続いた前年割れに歯止め=中国本土旅客占有率66%、韓国旅客31%の急増

マカオ政府統計調査局は6月23日、今年(2015年)5月の入境旅客統計を公表した。同月の訪マカオ旅客数は前年同月比0.9%増の254万8562人(のべ、以下同)。3月、4月と2ヶ月続いた前年割れにようやく歯止めがかかった。

訪マカオ旅客のうち54.4%が日帰り旅客で、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.1日増の1.1日。

旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が0.5%減となる169万987人、このうち個人旅行者に限ると3.5%増の75万2982人。省市別では広東省が73万1215人で最大となり、以下、福建省の7万2544人、湖南省の6万9083人と続く。その他の主要居住地では香港が5.1%増の52万2532人、台湾が0.6%増の7万6450人、韓国が31.4%増の5万2298人。5月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は66.4%で、前月から2.3ポイント上昇している。

今年1〜5月の累計入境旅客数は前年同期比2.7%減の1250万8218人。このうち、中国本土旅客は3.1%減の834万9603人で、全体に占める割合は66.8%。

なお、3月末からこれまで週4便だったマカオ航空のマカオ・大阪(関西国際空港)直行便がデイリー運航化され、旅客の伸びが期待された日本だが、4月の入境旅客数は16.5%減の1万6095人、5月は8.4%減の2万4363人とふるわなかった。マカオでは円安を背景に日本渡航ブームとなっていることから、増便による効果は日本側のインバウンドが恩恵を受けるものとみられる。

韓国では5月末からMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が顕在化したが、マカオを訪れる旅客は前年同月を大きく上回る結果となった。マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人に達している。

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場(資料)=5月1日(写真:CPSP=澳門治安警察局)

中国本土からマカオへの陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設の入境審査場(資料)=5月1日(写真:CPSP=澳門治安警察局)

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