マカオの新IR施設「ウィンパレス」開業予定日、来年3月25日=異例の早期発表、市場低迷の不安打ち消す狙いか

マカオのカジノ市場の低迷が長期化する中、国際カジノ大手ウィンリゾーツが7月30日(米ラスベガス時間)に公表したマカオ部門の今年第2四半期決算が大幅な減収減益となったことを受け、同社がマカオ・コタイ地区で開発を進めるマカオで2つ目の大型カジノIRプロジェクト「ウィンパレス」の先行きに大きな関心が集まっている。

外電の報道によると、ウィンリゾーツのスティーブ・ウィン会長兼CEOがラスベガスで開催した第二四半期業績発表会の中で、同社が40億米ドル(日本円換算:約4956億円)を投じて開発を行っているウィンパレスの開業予定日を来年(2016年)3月25日とした上、グループの多面的発展のための拠点と位置付けていることを明らかにしたという。

また、ウィン氏は、ウィンパレスの開発及び建設について、同業他社と比較してより良い状況にあるとの見方を示し、およそ半年後の同施設の開業により、マカオ市場の趨勢を大きく変えることになると自信を見せたとのこと。

マカオのカジノ売上は、昨年6月から今年6月まで13ヶ月連続で前年割れとなっている。その要因として、主に中国本土からのVIPギャンブラーの減少が挙げられる。

米ウィンリゾーツがマカオ・コタイ地区で開発中の大型カジノIRプロジェクト「ウィンパレス」の完成予想イメージ(写真:「Wynn Palace」ウェブサイトより (c) Wynn Resorts Holdings LLC.)

米ウィンリゾーツがマカオ・コタイ地区で開発中の大型カジノIRプロジェクト「ウィンパレス」の完成予想イメージ(写真:「Wynn Palace」ウェブサイトより (c) Wynn Resorts Holdings LLC.)

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